2011年08月15日
お盆のおやき
この頃では年中食べられるが、おやきはお盆に食べる丸茄子がいい。
丸茄子を輪切りにして、真ん中に切り込みを入れて、甘辛の味噌餡をはさんで、小麦粉を練った柔らかい皮で包んで、蒸かすのが、我が家のおやきである。
出来立てを、はふはふして、汗をかきかき食べるのが、お盆のおやきである。
親父は、ふくらし粉でふくらした皮は好まず、たとえれば餃子風の食感の皮を好んだ。皮を柔らかくするには、小麦粉に油を混ぜて捏ねるのがコツのようだ。松本出身のお袋は、当家に代々伝わるおやきの作り方を、姑である僕の祖母から受け継いで、その味を忠実に再現していると、親父の兄弟連中からは評判だった。
そのお袋は。親父が亡くなってからは、お盆のおやきをあまり作らなくなった。暑さのせいもあるだろうが、作り甲斐ということもあるのだろう。
最近は、市販の物を買ってきて、仏前に供えることが多い。
このところ、気に入っているのが、須坂の鈴木蛍雪堂の、丸大根のおやき。

丸茄子のおやきのように、輪切りの大根に甘辛の味噌餡がはさまり、ちょうどふろふき大根のような旨さがある。

売場に並ぶと、瞬く間に売れていく。確かに旨い。

旨いが、もの足りなさが残る。
暑さが和らぎ、ほどよい大きさの丸茄子が手に入ったら、お袋に無理をいって、おやきを作ってもらおう。
素朴だが、想い出がいっぱい詰まった、我が家のおやきを伝承していくのが、僕の務めかもしれない。
丸茄子を輪切りにして、真ん中に切り込みを入れて、甘辛の味噌餡をはさんで、小麦粉を練った柔らかい皮で包んで、蒸かすのが、我が家のおやきである。
出来立てを、はふはふして、汗をかきかき食べるのが、お盆のおやきである。
親父は、ふくらし粉でふくらした皮は好まず、たとえれば餃子風の食感の皮を好んだ。皮を柔らかくするには、小麦粉に油を混ぜて捏ねるのがコツのようだ。松本出身のお袋は、当家に代々伝わるおやきの作り方を、姑である僕の祖母から受け継いで、その味を忠実に再現していると、親父の兄弟連中からは評判だった。
そのお袋は。親父が亡くなってからは、お盆のおやきをあまり作らなくなった。暑さのせいもあるだろうが、作り甲斐ということもあるのだろう。
最近は、市販の物を買ってきて、仏前に供えることが多い。
このところ、気に入っているのが、須坂の鈴木蛍雪堂の、丸大根のおやき。
丸茄子のおやきのように、輪切りの大根に甘辛の味噌餡がはさまり、ちょうどふろふき大根のような旨さがある。
売場に並ぶと、瞬く間に売れていく。確かに旨い。
旨いが、もの足りなさが残る。
暑さが和らぎ、ほどよい大きさの丸茄子が手に入ったら、お袋に無理をいって、おやきを作ってもらおう。
素朴だが、想い出がいっぱい詰まった、我が家のおやきを伝承していくのが、僕の務めかもしれない。
2011年08月07日
戸隠流、そばの実
このところ、戸隠で蕎麦を食べることはなかった。
善光寺界隈には多くの蕎麦屋があるし、市内でも旨い蕎麦は食べられるようになった。
どうせならと涌井までいくこともある。

鏡池から林の中を曲がりくねって抜けると、茶色い屋根が見えた。
バードラインからのアクセスではなく、そうかこういうルートもあるんだな。旧い友達に出逢ったような感じだ。
蕎麦処 「そばの実」
店の入り口の手水に落ちる水は冷たい。この清涼さがここの蕎麦の決め手だ。

大ざる1枚、注文。

渇いたのどを潤してくれるのが、延命茶。
蕎麦が出来るまでは、戸隠大根の味噌漬け。
窓が広く、店と庭が一体の風景のような開放感がある。
野草や山の花、そして林の中を時折走る車が店の風景の一つになっている。

庭を眺めながら、待つことは少しも苦にならない。


戸隠の水が蕎麦を引き締め、のどごしをよくする。
薬味はなくても、蕎麦の味だけで十分、旨い。
自然の中で自然の恵みを頂戴する。この心持ちが戸隠の蕎麦。
やはり夏の蕎麦は戸隠に限る。

ほっこりと、人心地。「そばの実」
営業時間は11時から16時までと、短い。
善光寺界隈には多くの蕎麦屋があるし、市内でも旨い蕎麦は食べられるようになった。
どうせならと涌井までいくこともある。
鏡池から林の中を曲がりくねって抜けると、茶色い屋根が見えた。
バードラインからのアクセスではなく、そうかこういうルートもあるんだな。旧い友達に出逢ったような感じだ。
蕎麦処 「そばの実」
店の入り口の手水に落ちる水は冷たい。この清涼さがここの蕎麦の決め手だ。
大ざる1枚、注文。
渇いたのどを潤してくれるのが、延命茶。
蕎麦が出来るまでは、戸隠大根の味噌漬け。
窓が広く、店と庭が一体の風景のような開放感がある。
野草や山の花、そして林の中を時折走る車が店の風景の一つになっている。
庭を眺めながら、待つことは少しも苦にならない。
戸隠の水が蕎麦を引き締め、のどごしをよくする。
薬味はなくても、蕎麦の味だけで十分、旨い。
自然の中で自然の恵みを頂戴する。この心持ちが戸隠の蕎麦。
やはり夏の蕎麦は戸隠に限る。
ほっこりと、人心地。「そばの実」
営業時間は11時から16時までと、短い。
2011年07月04日
ホームラン亭流
須坂に行くと、立ち寄ってしまうのがホームラン亭。

須坂ショッピングセンターとして、華々しくオープンした時、ここを訪れた小学生の記憶がある。
あの頃は須坂の街も元気だった。いまはシャッターを閉じてしまった店が多い。
この商店街に漂う昭和の原点が、ここホームラン亭だ。
お気に入りは「ワンタンメン」。

いつか隣に座った常連さんと思しき人の食べ方を、ここの流儀として踏襲している。
ホームラン亭の流儀
その一、すり胡麻をかける。

その二、酢をかける。

この二つ、だけ。
胡麻は胡麻すり器でする。ゴマをするのは馴れたもんである。

こってりとした豚骨のスープは、酢によって、濃厚さがほどよく抑えられる。
疲れているときには、最後の一滴まで、豚骨スープを飲み干す。
酢は身体にいいんだと信じてる。
営業時間は限られている。営業してればラッキーだが、行列かもしれない。


須坂商店街パルム街を抜けると、旧い町の再生が始まっている。
須坂ショッピングセンターとして、華々しくオープンした時、ここを訪れた小学生の記憶がある。
あの頃は須坂の街も元気だった。いまはシャッターを閉じてしまった店が多い。
この商店街に漂う昭和の原点が、ここホームラン亭だ。
お気に入りは「ワンタンメン」。
いつか隣に座った常連さんと思しき人の食べ方を、ここの流儀として踏襲している。
ホームラン亭の流儀
その一、すり胡麻をかける。
その二、酢をかける。
この二つ、だけ。
胡麻は胡麻すり器でする。ゴマをするのは馴れたもんである。
こってりとした豚骨のスープは、酢によって、濃厚さがほどよく抑えられる。
疲れているときには、最後の一滴まで、豚骨スープを飲み干す。
酢は身体にいいんだと信じてる。
営業時間は限られている。営業してればラッキーだが、行列かもしれない。
須坂商店街パルム街を抜けると、旧い町の再生が始まっている。
2011年06月23日
はぜかけ米のおにぎり
しなの鉄道の戸倉駅の待合室は、信州有機倶楽部の農産物直売所であったり、喫茶店があったり、日本版ファストフードである立食いそば屋「かかし」であったりする。
かかしには、姨捨山は棚田のはぜかけ米で握ったおにぎりがある。これが旨い。

はぜに稲穂をかけて、自然の力でゆっくり乾燥させた米が「はぜかけ米」。時間をかけてじっくりと乾燥するため、熟成が進み、旨味が凝縮した米だ。
おにぎりをほお張ると米のうまさがダイレクト伝わってくる。これが米の味なんだと実感できる。おにぎりは、焼きたらこ、ねぎ味噌、焼き鮭が米の味を損ねない程度にトッピングされている。お気に入りは、醤油味の焼きおにぎり、香ばしさとはぜかけ米の味のバランスがなんとも絶妙である。

信州有機倶楽部の直売所は、キャベツやズッキーニなど季節の野菜が手ごろな価格で並んでいる。夏も盛りになると、ラクビーボールの形をした西瓜も並ぶはずだ。


いまのおすすめは烏骨鶏の卵と古代米。烏骨鶏の卵は1パック4個入りで480円。これが高いのか安いのかはわからない。

待ち時間も楽しい、しなの鉄道は戸倉駅。
かかしには、姨捨山は棚田のはぜかけ米で握ったおにぎりがある。これが旨い。
はぜに稲穂をかけて、自然の力でゆっくり乾燥させた米が「はぜかけ米」。時間をかけてじっくりと乾燥するため、熟成が進み、旨味が凝縮した米だ。
おにぎりをほお張ると米のうまさがダイレクト伝わってくる。これが米の味なんだと実感できる。おにぎりは、焼きたらこ、ねぎ味噌、焼き鮭が米の味を損ねない程度にトッピングされている。お気に入りは、醤油味の焼きおにぎり、香ばしさとはぜかけ米の味のバランスがなんとも絶妙である。
信州有機倶楽部の直売所は、キャベツやズッキーニなど季節の野菜が手ごろな価格で並んでいる。夏も盛りになると、ラクビーボールの形をした西瓜も並ぶはずだ。
いまのおすすめは烏骨鶏の卵と古代米。烏骨鶏の卵は1パック4個入りで480円。これが高いのか安いのかはわからない。
待ち時間も楽しい、しなの鉄道は戸倉駅。
2011年06月06日
一心堂餅店、石臼挽き団子
心地よい風が窓から通り過ぎる。いつ頃まで、冷房なしでいけるだろうか。

きき酒のトレーニングのため、「西之門」で試飲をさせていただいた。
吟醸、原酒、純米酒、そして、本醸造。それぞれに確かに違うな。「純米酒」の口当たりが、先日のきき酒、混乱の原因だった。ここの純米酒は酸味強い感じがする。違いのわかる男を鍛えていこう。

西之門の通りを西に入って、「一心堂餅店」で団子をいただく。
ここでは、飯山市木島のコシヒカリを石臼で挽き、その日の朝、団子にする。
「コシヒカリ石臼挽き団子」
珍しいので抹茶、そして定番の醤油をいただく。
ここの団子は円筒形。長く棒状に伸ばしたものをだんごの大きさに裁るのだろう。

大福、豆餅も、その日に搗いたものが並ぶ。もち米は「飯山市木島産のこがねもち」
定番とは別に季節を感じる和菓子も。「かしわ餅」が出ていた。つい先ごろまでは、「道明寺」。
お気に入りは「麩饅頭」。季節はいつだったかな。
「一心堂餅店」。売切れ終了なので、午前中がよいかも。8時から開いてます。
http://www.avis.ne.jp/~fuu/
きき酒のトレーニングのため、「西之門」で試飲をさせていただいた。
吟醸、原酒、純米酒、そして、本醸造。それぞれに確かに違うな。「純米酒」の口当たりが、先日のきき酒、混乱の原因だった。ここの純米酒は酸味強い感じがする。違いのわかる男を鍛えていこう。
西之門の通りを西に入って、「一心堂餅店」で団子をいただく。
ここでは、飯山市木島のコシヒカリを石臼で挽き、その日の朝、団子にする。
「コシヒカリ石臼挽き団子」
珍しいので抹茶、そして定番の醤油をいただく。
ここの団子は円筒形。長く棒状に伸ばしたものをだんごの大きさに裁るのだろう。
大福、豆餅も、その日に搗いたものが並ぶ。もち米は「飯山市木島産のこがねもち」
定番とは別に季節を感じる和菓子も。「かしわ餅」が出ていた。つい先ごろまでは、「道明寺」。
お気に入りは「麩饅頭」。季節はいつだったかな。
「一心堂餅店」。売切れ終了なので、午前中がよいかも。8時から開いてます。
http://www.avis.ne.jp/~fuu/
2011年05月21日
話題の千曲おやき。食べてみたい方は戸倉駅をチェック!
おやきには、信州千曲の旬なやさいがつまってます。
会社の帰りについ買ってしまうのが、このおやきです。戸倉駅で販売しています。

季節の野菜が、やわらかく、もっちりとした「ユメセイキ」にくるまれています。
長野県で育種された「ユメセイキ」は、なめらかで、粘りが強く、きめが細かいのが特徴です。
戸倉駅では、朝9時頃から販売されています。
会社の帰りには、特別価格で提供されています。この時間でも、固くなく、もっちりとした食感が残っています。

中身の具も、豊富です。
今の時期は、「ふきのとう」、「たまねぎ」、「かぶ」、「青菜」。
定番の「なす」、「野沢菜」、「大根」、「キャベツ」、「野菜ミックス」。
変わり種の「じゃがチーズ」、「あづきかぼちゃ」、「おさつりんご」、そして地元ならではの「あんず」。
「ゴーヤ」もあります。おお、琉球おやき。
価格は一個110円から。特別価格は、戸倉駅で自分の眼で確かめてください。思わず、手が出てしまう。
夕方の6時頃には、だいたい売り切れてしまいます。

残り物には福があると、しなの鉄道で千曲おやきをほお張り、家路につく。
会社の帰りについ買ってしまうのが、このおやきです。戸倉駅で販売しています。
季節の野菜が、やわらかく、もっちりとした「ユメセイキ」にくるまれています。
長野県で育種された「ユメセイキ」は、なめらかで、粘りが強く、きめが細かいのが特徴です。
戸倉駅では、朝9時頃から販売されています。
会社の帰りには、特別価格で提供されています。この時間でも、固くなく、もっちりとした食感が残っています。
中身の具も、豊富です。
今の時期は、「ふきのとう」、「たまねぎ」、「かぶ」、「青菜」。
定番の「なす」、「野沢菜」、「大根」、「キャベツ」、「野菜ミックス」。
変わり種の「じゃがチーズ」、「あづきかぼちゃ」、「おさつりんご」、そして地元ならではの「あんず」。
「ゴーヤ」もあります。おお、琉球おやき。
価格は一個110円から。特別価格は、戸倉駅で自分の眼で確かめてください。思わず、手が出てしまう。
夕方の6時頃には、だいたい売り切れてしまいます。
残り物には福があると、しなの鉄道で千曲おやきをほお張り、家路につく。